※このコラムは北九州地区労連の機関紙「北九州地区労連ニュース」の労働コラムより掲載しています。
● 16年02月17日 お知らせ

チョコレートの思い出



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2月14日バレンタインデーは、今では女子から女子へ、友だちから友だちへが主流なのか、
売り場では、かわいいチョコがいっぱいです。ムーミンやスヌーピー、キキとララなど
ついつい「自分にご褒美」としてしまいました(リトルミイ大好きです!この中にチョコが入ってます!)

私のチョコの思い出は、ある寒い2月の日でした。1月末までの取引先への支払いができずに、夜逃げのような形で
家を出てきた中小企業を営むご夫婦が打ち合わせのために遅い時間に事務所に来られました。もちろん、取引先の
方に大変な御迷惑をかけている夫婦ですが、支払いができない理由は、自分たちも大きな取引先が倒産して、
入ってくるはずの代金がゼロになってしまったから・・・。

奥さんの顔色は悪く、「私たちはこれからどうすればよいのでしょうか・・・。」と涙があふれるばかり。
これまでのいきさつを聞こうにも、話す気力もない様子でした。「今日はこのくらいにして、今度の打ち合わせの
ときに資料持ってきてもらいましょうね。おいしいチョコをいただいたから、一緒に食べませんか?」と
いただきもののチョコレートをコーヒーと一緒に3人で食べました。

あれから、何年も経過して、奥さんが事務所に来られました。「先生、あのときのチョコレートがね、
すごくおいしかったんですよ。何も食べてなかったっていうのもあるかもしれないけど(笑)。落ち込んでいて
何も考えられなかったけど、チョコレートを食べたら、少し元気が出て、ほっとしました。」

私は、事件のことや打ち合わせは覚えていたけど、チョコレートを一緒に食べたことはすっかり忘れていて、
「あっそうだったなあ」と思い出した次第です。あの日はたくさん励ましたり、慰めたり、元気づけたりしたんだけど
一番心を助けてくれたのは、チョコレートでした。チョコレートの威力はすごいもんです(H)。


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