● 17年02月11日 ひょうきん弁護士

ひょうきん弁護士2 №178 「橋のない川」 上映拒否事件①



日本共産党小倉地区委員会は昭和50年3月頃から、「橋のない川」実行委員会をつくり、部落差別をなくするために、映画の上映を企画した。

映画「橋のない川」は原作者、住井すゑさんの同名の長編小説を著名な映画監督、今井正氏が映画化したものである。小説の「橋のない川」も新潮社から出版され、現在でも多くの愛読者をもつべストセラーである。これは戦前の部落差別の間題をとりあげ、差別撤廃を現代に訴える画期的な作品である。

第一部が作られた時には、部落解放同盟も差別をなくすための立派な作品と考えてこの映画を推薦し、文部省推薦ともなった。ところが第二部が作られると、これが差別映画ということを部落解放同盟がいい出し、一部・二部とも差別映画ということになってしまった。

日本共産党小倉地区委員会はこの映画が各地で上映され、多数の国民に深い感動を与え、真の部落解放運動に大きく貢献してきたので、小倉でも上映しようと実行委員会をつくり運動を始めた。

4月28日小倉地区委員会の深谷岩男氏が、小倉市民会館に6月10日「橋のない川」を上映したいと申し出ると、市民会館側から6月11日の方が会館にとっては都合がよいから変更して欲しいとの回答があったので、市民会館の使用は6月11日となった。

ところが市民会館側は突然、市民会館使用承諾を取り消す旨の通告をしてきたのである。

北九州市の言い分は次のとおりである。

「北九州市としては、そのような差別を助長するおそれのある映画を上映させることを認めることは、同和問題に対する市の基本的姿勢および差別をなくすために従来から実施してきた啓蒙活動に真っ向から背馳することとなる。」


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