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● 19年04月22日 とんとん日記

とんとん日記21



 

いよいよ大型連休が近づいてきました。でも、あんまり嬉しくないし、ワクワクもしてなくて、むしろ困ったなという感じです。事務所を開けることができないので、いろいろな連絡ができなくなるし、その前後に詰め込むから疲労する。よく、離婚調停の合間などにママたちとお話するのですが、「せっかく学校や新学期になれた子どもたちも、先生も大変よね」という話題で持ち切りです。保育所、幼稚園だけでなく、小学校も、中学校も、それより上の学生や新社会人・・・みんなリズムが狂いますよね。大型連休っていっても、なんでよりによって、この4月のスタートの直後なんだ???と思ってしまいます。

一方で、観光地の方々やレジャー関係のお仕事の方々にとっては、お客さんも増えるし、活性化します。春の一番よい季節のときだからこそ、お出かけもしやすいし、この大型連休が真夏や真冬だと外に出るのも辛いから、季節的にはこの時期なんでしょう。嬉しいか嬉しくないかは、その人たちの置かれた状況によるのは仕方ないことですね。
さて、私は・・と言いますと、「連休は何をしますか?」と聞かれると、これといって答えられないのが実情でした。たぶん、仕事の書面をせっせと書くかな、近所のスーパーに買い物に行くかな、この前録画したZARDの特別番組(NHKのBSでありました)を再生して久しぶりに坂井泉水さんの世界観に浸るかな・・・。昔から、そうですが、人がたくさんいるところに出かけるのがおっくうなのです。

そう思っていたところに、「なぜ人と人は支え合うのか」という渡辺一史さんの著書に出会いました。「ほんとうに障害者はいなくなった方がいいですか?」「あらためて、障害や福祉の意味を問い直す」と帯に書かれています。冒頭から引き込まれていきました。「人は誰しも齢をとります。そして、いつかは必ず病気をわずらって医者にかかったり、あるいは、他人のお世話になって生きていかなくてはならない時期がやってきます。」という始まりで、裏表紙には「障害者について考えることは、健常者について考えることであり、同時に自分自身について考えることでもある。2016年に相模原市で起きた障害者殺傷事件などを通して、人と社会、人と人のあり方を根底から見つめ直す。」とあり、連休中にこの書籍をしっかりと読んで、自分自身も考えたいと思い、購入しました。

少し話しは違いますが、東大の入学式で上野千鶴子さんの祝辞がなされ、その中で「がんばったら報われるとあなたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったことを忘れないようにしてください。・・・・世の中には、がんばっても報われないひと、がんばろうにもがんばれないひと、がんばりすぎて心と体をこわしたひと・・・たちがいます。がんばる前から『しょせんおまえなんか』『どうせわたしなんて』とがんばる意欲をくじかれるひとたちもいます。あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないで下さい。・・・」というメッセージがありました。

私が司法試験の勉強をしているときにお世話になった恩師の葉玉先生から、「本当に自分が幸せになりたいなら、世の中のどんな立場にいる人も、どんな状況にいる人も幸せだと思える世の中にしないといけない」という趣旨のお話をいただいて、ずっとそのことを考えて生きています。最終的に、自分自身にどんなことが起きるのかわからない、予期せぬ事態が訪れて、生活が一変するかもしれない、そんなときでも「生きていて楽しいな、よかったな」と思える世の中になるよう、今自分ができることをしたい・・・いつも、辛いときや悩んだときはこの思いに立ち返るようにしています。

大型連休に、自分の原点に立ち返らせてくれそうな書籍に出会いました。忙しくて、なかなか本を読む時間がないと言い訳をしていたけど、せっかくのチャンスなので、読書をして心を耕したいと思います。

また、5月1日はお休み期間中ですので、とんとん日記は1回お休みさせていただきます。また連休明けの11日に更新しますので、宜しくお願いします。


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