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● 19年05月13日 とんとん日記

とんとん日記22



 

大変だ。5月11日を過ぎてしまった。土曜日だからと油断してしまい、月曜日は13日だった。大型連休の弊害がここにもでてしまった・・・。って、自分がマヌケだったことを全て連休のせいにしてすみません。

連休あけてから「連休は何してましたか?」と聞かれるのが、結構、苦痛だった人いませんか?何してたって聞かれたって、別に『ディズニーランドいってきましたー!!』とか『ちょっと海外へ』って特別にお話できるような過ごし方してませんしねえと、頭かきかき話をしているうちに先週は終わりました。

でも、よくよく考えると楽しい連休だったのです。特に5月3日の憲法記念日。この日は午後からは北九州の憲法集会で、「沖縄から『民意』を問う」(沖縄国際大学大学院教授 前泊博盛先生)の講演を聴きにいく予定だったので、午前中は、みやこ町の施設に被後見人さんに会いに行き、午後遅い時間は八幡西区の被保佐人さんの施設に面会に行くことで一日過ごしました。

朝一番にソニックに乗って、行橋へ。そしてバスは一日何本?の施設なので、タクシーを使わせていただいて施設へ。その道すがら、かわいらしいお子さんの御神輿が道路を進んでいます。道路は一本しかないから、ちょっと渋滞しちゃうけど、ドライバーも御神輿の人たちも笑顔、笑顔。なんだかほっこりです。いよいよ施設に着くと、被後見人のKさんも笑顔。Kさんのご機嫌は日によって違うのです。よかった。なんと、この施設について少し待っていると、道路で追い抜いた子ども御神輿が到着。施設の職員さん、入所者の方々と一緒に少しの間、お祭りを楽しみました。かわいいお子さんの様子に涙を流すおじいちゃんや、一緒に「わっしょい!わっしょい!」と元気にかけ声をかけるおじさん。とても和やかな雰囲気・・・・。そんな中「うるさい!!ガン!!」と苛立って車椅子を叩く音・・・。んんん?あら、Kさんが何だか怒っていました。私は、そわそわ。どうしよう、怒っている・・・。すると、施設職員さんが「おっとー。兄貴がお怒りだよ。」とおどけた様子で声かけ。それまで超ご機嫌斜めだったKさんが「ふふふ」と笑顔に。この様子をみていた私は「わー、すごいなあ。この職員さんの一言がぱっと雰囲気を変えるんだな。」と感動。Kさんはとても音に敏感なので、人の声や物音に強く反応することがあるそうです。そしてちょっと強面。それを知っている職員さんは、「兄貴がお怒りだよ」と話をふって、お祭りの雰囲気を最後まで楽しめるように気遣ってくれたのでした。

午後からの、前泊先生の話もとても引き込まれるお話で、沖縄の基地問題について知らなかった多くのことを学びました。このことは、次回にしっかり書きたいのですが、ちょっと紹介すると、沖縄では何故あんなに危ない場所を戦闘機などが飛ぶのかというと、日米地位協定があるため、航空法が適用されないからなのです。「基地があるところは、時速100kmで自動車が走行してもいいよ。道路交通法違反じゃないからね。」と言っているに等しい状況。もちろん、航空法の適用がないのは、沖縄だけの問題ではなく、日本全体があてはまるという恐ろしい現実に本土の人は何も気づいていない・・・。もっと勉強するために前泊先生の著書にサインをいただいて買って帰りました。

最後に八幡東区の施設のおばあちゃんのところへ・・・。おばあちゃんは、お話がしたかったようです。あまり頻繁には面会できないので、「久しぶりでごめんね。」と話かけると、「弁護士さん、忙しいやろうけどね。来てくれんやったね。弁護士さんは何もしてくれんけど、ここの施設の人は優しいよ。」とお話が始まります。でもお耳が遠いので、私の言葉は聞こえない。それで、私は筆談で、それにおばあちゃんが言葉を返します。おばあちゃんは、言葉を発するときに必ず「弁護士さんは何もしてくれんけどねえ」が枕詞で入ります。「だって、ここの施設の人はご飯を食べさせてくれて、オムツを替えてくれて、本当に優しいよ。でも、弁護士さんはそんなことしてくれんやろ。」と何ともかわいらしい。そうです。私がご飯食べさせようものなら、喉に詰まっては大変だし、オムツをかえたら、おばあちゃんの足腰に負担をかけてしまうでしょう。何事もそのプロの方々がやってくださることは本当にありがたいことであり、おばあちゃんにとっての幸せ。私は、もう何十回も「弁護士さんは・・」の枕詞を聞きながら、この施設の職員の方々に感謝して毎日を送ることができるおばあちゃんに「よかったねえ」と声をかけて帰りました。

これが私のGWの面白かった一日です。普段、忙しいと、施設訪問をしても気づいていないことがたくさんあって反省しました。こんなゆっくりした一日だと気づきがあったり、感動があったり、とても楽しかったです。


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