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● 19年08月01日 とんとん日記

とんとん日記29



8月1日です。とんとん日記を勝手に1回休んでしまいました。ごめんなさい。この間にいろんなことがありましたが、仁比先生が参議院選挙で議席を失ったことで、「もっと私に出来たことがあったのに・・・。残念で仕方がない。選挙ってこんなに大変なんだ。わかっていたはずなのに、わかっていなかった。」という思いでしばらく過ごしていました。

選挙って、私にとっては試験と似ているなと思いました。直前にがんばったところで限界がある。結果がダメで後悔しても、もはや結果は変わらない。もっと普段の生活の中で政治に興味を持って発信したり、考えたり、それを人と議論したりすることが大事だなと改めて思った次第です。

一方で、7月の終わりは3つも4つも締め切りに追われていました。今日、これを提出して、明日、これ作って、ああなんとか31日までに間に合ったーという生活をしていたので、選挙後の反省とは無縁の追われる毎日を送ってしまったのも事実です。なかなか理想と現実は難しいものです。

私の仕事で一番大切なことは、一つ一つのご依頼を受けている事件、その依頼者の方、関係者の方々にとってベストな結果を出すことです。そして、弁護士としては人権擁護と社会正義の実現。取り組むべき人権課題に地道に取り組んでいくこともとても大切です。その両方とも大切なことのバランスを取ることの難しさをつくづく感じています。

先日、仙台の荒中弁護士が日本弁護士連合会の会長選挙に立候補されるということで北九州市まで意見交換会に来られました。私にとって東京でも大阪でもない弁護士会の人が日弁連の会長になろうと活動されていることにすごく刺激を受けました。そこで質問しました。「私は仕事や日常のことで精一杯です。そんな中で、弁護士会の活動に尽力しようというモチベーションはどこから来るのですか?」と。荒弁護士は穏やかな表情で、「怒り」ですと言われました。弱い立場にある人が、強い力から人権を侵害されていることへの「怒り」がモチベーションとなっているのです。

仁比先生の政治活動においても、「怒り」がいつもあるように私は思いました。「こんなことが許されるのか」「こんなことを放っておいていいのか」という「怒り」です。私も爪切り事件のとき、犯罪被害者給付金事件のとき、「ケアなのに勘違いされてかわいそうだったねで終わっていいのか」「時効だから諦めてねで終わっていいのか」が原動力でした。日常のどんな事件でも「運が悪かったねで終わっていいのか」を原動力にがんばっています。ただ、「怒り」のエネルギーを常に同じ状態で持続し続けることは私には難しく、「こんなにも辛い人に寄り添おう」という気持ちも加わって、走り続けることが出来ています。

とはいえ、ここ最近、暑さのせいもあって、私は少し元気がなく、家に財布を忘れたり、弁護士会に記録を忘れて取りに帰ったりと散々でした。理不尽なことに対して「怒ったり」、困っている人々に「寄り添ったり」するためには、自分自身も元気がないと続きません。ちゃんと栄養も睡眠もとって、親しい人たちとおしゃべりをして心の休養もとって、よい夏にしたいと思います。

そして、仁比先生のこの夏の選挙のことを忘れずに、次の再起のときまでにできることを続けていきたいと思います。


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