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● 19年10月11日 とんとん日記



さて、今回はもう一つの嬉しかったことの報告です。

今から7,8年前のことです。小学生のお子さんと二人暮らしのお母さんが、法律相談に来られました。お子さんの将来のために安定した仕事をしたいと考え、考えに考えた末、転職をしたところ、そこでセクシャルハラスメントを受け、じっと耐えていたところ、セクシャルハラスメントに加えて、パワーハラスメントを受けるようになり、次第に心も体も病んでいき、出勤できなくなってしまいました。悲しいことですが、よく起こる状況です。自分の思い通りになると思った女性社員が、そうならないとわかった途端にイジメが始まる・・。

女性が苦しいのは、自分だけなら逃げ出したいけれど、子どもとの生活を守っていくのは自分。耐えられるところまで耐え続けようとした結果が、心と身体の限界でした。私は、女性の話をよく聞き、その後、代理人弁護士として企業側と交渉等を行いました。少しずつではありますが女性には笑顔がみられるようになり、生活を立て直すことができるようになってきました。

ある日、女性から手紙を受け取りました。「先生、子どもが先生に手紙を書いたから渡して欲しいって・・・」と。その手紙の一部にはこう書かれていました。「先生に会ったときの、お母さんが大好きです。これからもよろしくお願いします。」

お子さんは元気のないお母さんのことをとても心配していたのでしょう。弁護士と打ち合わせをして帰ってくるお母さんが少しずつ元気を取り戻していく様子をみて、私に手紙をくれたのだと思います。この手紙は私の宝物となって、ずっと私を励まし続けてくれました。

時は流れて、2019年9月、きれいなお花が届きました。送り主はこのときのお母さんと手紙をくれた女の子です。御礼の電話をかけると「夏休みにアルバイトをして初めてお給料をもらったから、先生にプレゼントしたいと娘が言いまして、喜んでいただけて嬉しいです」と。私の方こそ、あのときもらったお手紙で励ましてもらえたのに、はじめてのお給料でお花をいただけるなんて・・・。こんな素敵な心のこもったプレゼントをいただいて、あと100年くらいがんばれそうな気がしました(何年生きるつもりだ、私)。


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