● 18年06月01日 ひょうきん弁護士

ひょうきん弁護士3 №09 「2003年憲法集会」その2



5月1日、メーデーが終ると練習がはじまった。コワ泉純一郎では小泉純一郎を連想し、小泉純一郎が反省するわけがないので私の役は単純一郎となり、小泉純一郎の熱烈な支持者に変わっていた。

私がシナリオを読むと若者達は、「先生、全然気合が入っとらんじゃないですか。単純一郎になり切らねばダメじゃないですか」と文句をいう。

だから、いやだといったじゃないかと頭にきたが、そのとおりなので反省する。

それから毎日シナリオを読んで練習をした。

妻は、「何を読みよるん…フーン、芝居をすると?あんたが真面目に練習するのは結婚以来、はじめて見た」
と感心する。

いよいよ5月3日当日になる。

天使のフワフワ役の東弁護士は天使の服と羽を作ってもらって張り切っている。私は嘉穂劇場に2回、1200人の客を相手にじん肺の芝居をした経験を持つ。芝居の最後で天使の正体は子供の頃の単純一郎だっ
たことがわかるシーンがある。シナリオには単純一郎 「(ジッと天使の顔を見て)お前は、ひょっとして、オレ。子どもの頃のオレではないのか」
と書いてある。

確かに私と東弁護士は性格が似ている。芝居は主役じゃなければいや、目だつことが好き、性格は明るく、誰にでもいい顔をする。-しかし、このセリフをいうとテレくさくて思わず吹き出してしまう。本番に吹き出しては芝居をメチャメチャにしてしまうと心配した。しかしさすがに安部千春、本番では役者になり切って吹き出さなかった。

この日参加者は300人を超え、大成功に終ったその後、集会に参加した人に会うと、「安部先生、よかった。感動しました。構造改革がいかに国民に被害をもたらしているのかがよくわかりました。来年が楽しみです。」三浦久弁護士や有馬和子元市会議員など何人からも声をかけられた。

だから役者はやめられない


<< >>