● 19年01月21日 とんとん日記
とんとん日記12
今年の大学入試センター試験が終わりました。受験生のみなさん、本当にお疲れ様です。でも、まだ先の試験がある人もたくさんいますね。インフルエンザの流行とも戦いながら、自分とも戦って、すごく大変。黒崎合同法律事務所のすぐ近くや少し折尾方面に向かう大通りにも塾や予備校でがんばる学生さんをよくみかけます。「平常心で」とよく言われますが、言うは易く行うは難し。私も「ここぞ」というとき、やっぱり緊張してしまいます。
思い起こせば、約30年も前の私のセンター試験。1日目は何だか今一つで、ちょっと浮かない顔で帰宅しました。当時、植木等さん(スーダラ節で有名な人)が再ブレークしていて、2歳下の弟がドはまりしていたのですが、私が帰宅するなり、「そのうちなんとかなるだろう~」という歌のフレーズをへらへらして歌っています。「何、歌ってんの?」と聞くと、弟は「どうせ、姉ちゃんのことやから、まあまあ出来とるのに出来てないとか思いこんで、どんよりして帰ってくるだろうから、これを歌ってやった。明日もがんばれ」と一言。このやりとりの記憶だけ鮮明に残っています。この弟の不思議な激励のおかげか、翌日の方がうまく行きました。ということで、緊張しちゃう人は家族や友人の中で、突拍子もないことをする人に励ましてもらうのもいいかもです。
ところで、来年からは、「大学入学共通テスト」になるのですね。センター試験の前は確か「共通一次」だったから、「共通」というフレーズ復活ですね。私は石橋奨学会の奨学金をいただいて大学に進学したので、今も現役の大学生の方々と少しつながりがあり、昨年は東筑高校に「ようこそ先輩」という企画でお邪魔して、入試にまつわる様々な対応や対策についてお話を聞く機会があります。人を育てる、人が育つということはすぐには成果が見られないものです。しかし、今の時代は「企業はこんな人材が欲しい」「大学は即戦力となる学生を送り出したい」「というわけで、そんな学生を大学に迎えたい」という空気も強く感じます。即戦力って確かに魅力的ですが、高校生には高校生の学び、大学生には大学生の学び、そこでしかできない人間としての成長も大切で、現場の先生方も奮闘しておられるのではないでしょうか。
私たちの仕事も日々学ぶことばかり。民法改正の施行日も近くなってきました。「わからないことは〇〇弁護士に教えてもらおう」などと安易に考えず、勉強することを誓います(とここに書いて、勉強から逃げないようにします(笑))