● 19年04月11日 とんとん日記

とんとん日記20



 昨年の今頃、あのアンビリバボーの「北九州爪ケア事件」取材依頼がきて、4月から5月にかけて、ものすごく忙しかったのですが、テレビの影響はすごいもので、「弁護士東敦子」で検索した人が一気に増えてしまい、ちょっとだけサーバーがダウンしそうに?なったそうです。検索ワードの中に「東敦子 学歴」というのがたくさん出てきて、私は「へーっ、学歴ってそんなに興味あるんだなあ」と思いました。

私は、九州大学法学部を卒業しました。私が通っていたときは、まだ教養部が六本松にあって(今は、裁判所が移転し、新しい弁護士会館も建ちました!)、その後は箱崎キャンパスでした。法学部を選ぶときには「弁護士になろう!」とは思っていませんでした。高校時代に物理や化学はあまり好きではなくて、消去法で文系に行き、文系の学部に行こうと思ったものの、何がしたいのか今一つはっきりせず、どんな方向でも行けそうな法学部にしました。

法学部に入った後も、すぐに司法試験を目指そうなどとは思っておらず、「せっかく法学部に入ったんだから、本物の裁判官とか弁護士に会ってみたい」という好奇心で、勉強会やイベントに参加してみました。そうこうしているうちに就職活動に乗り遅れ・・・。そもそも自分が何をしたいかをきちんと考えずに漫然と過ごしているので4年生になったときに内心ひやひや。あーでもない、こーでもないと考えているうちに、法学部に入って参加したイベントで出会った法曹の人たちが、とてもキラキラして素敵だったし、今考えるとなーんにも知らない、テキトーな大学生の私に対して、すごく専門的なことをわかりやすく教えて下さって、少しずつ法曹の魅力に引き込まれていったんだろうと思います。とにかく慎重に慎重にと思い切った決断をしない私が、なぜか「司法試験を受ける」と決断してしまいました。

高校生のときも、大学生のときも、目的をしっかりと持って前に進んでいる人やきちんと問題意識を持っている人が輝いてみえて、「なんとなく」「自分のしたいことはよくわからない」の自分にコンプレックスを感じていました。もっと明確な目的をもたないといけないんじゃないか、先を見据えて動かなければいけないんじゃないか・・・と焦っていました。でも、今は高校生から大学生にかけて「なんとなく」進んできたわけですが、その結果、司法試験を受けようと思うに至り、その後は「もう嫌だー。誰か助けてー。」というくらい勉強して(誰も助けてくれないですけどね)、弁護士になることができたので、学生時代の「なんとなく」も悪くはなかったのかも・・・?もちろん、弁護士になってから、仕事をなんとなくしたことは一度もありません!安心してくだい!

とはいえ、プライベートの私は、4月になると、新しく始まったラジオ英会話を聞き始めるのに、しばらくするとテキストだけ机に置いていたり、〇〇を始めるぞ!がそもそも始まらなかったり・・なわけで、相変わらずの「なんとなく」・・・。ちょっと反省。今年度は「いきなりのスキルアップを目指して挫折ではなく、一日一歩のスキルアップ!」をモットーにして、何年か後には「どうにか成長してきたぞ」となれるよう努力していきたいと思います。以上、新年度の決意?でした。


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