● 14年09月21日 ひょうきん弁護士
ひょうきん弁護士2 №94 大石豊後高田市議公職選挙法違反事件⑥
共産党員かの質問に異議③
弁護人(安部)「(先程のような簡単な合議をされては困るので)大事な問題なので、どこかで合議をして慎重に」
弁護人(古田)「これは本当に重要な異議で、裁判所の姿勢に関わる問題だと思っていますので、本当に慎重に合議して頂きたいと思っています」
裁判長が「5分で終わりますから」と言って合議室に入った。ところが5分たっても10分たっても帰ってこない。 隣の佐藤弁護士が「ここの裁判長は悪いの?」と聞いてきた。
私「そんなことはないんじゃないですか。普通の裁判官だと思います。合議に時間が掛かっていることはいいことです。誰かが正論を言っているのだと思います。正論を言えばここの裁判長は自分の意見を陪席裁判官に押しつけるタイプじゃないから期待できるかも知れません」。
20分を経過してやっと裁判官が戻ってきた。
裁判長「裁定をします。本件の争点としては、本件の事件当時、大石被告人を支持をしたことがあるかどうかということの限度がその争点だという風に思いますので、その理由について詳細な点まで認定することは争点の中には入っていないんじゃないかという風に思いますので、ですからその限度で質問をして頂きたいという風に思います」。
主任弁護士「ということは、先程の質問、異議を入れて、質問を変えて下さいという裁定になるわけですね」。
裁判長「質問を変えて下さいという裁定です」。
裁判程面白いものはない。先程は異議を棄却した裁判所が今度は異議を認めたのである。
30年前、あれほど苦しんだ公選法違反事件を、私は今、楽しんで闘っている。