● 13年04月10日 ひょうきん弁護士
ひょうきん弁護士2 №43 永万寺 裁判4
光市母子殺害事件の安田弁護士に勝つ
裁判の経過
私たちは差し戻しの原審でも勝ち、控訴審、上告審と勝ち続け勝利した。最高裁で勝訴した後、永万寺は解雇は撤回したが、担当地区の門徒は返さない。
永万寺は法中を解雇した後、新たな僧侶を雇い、その人達に法務活動をさせていた。やむなく法中は永万寺を被告として債務不履行による損害賠償の裁判を始めた。
安田弁護士
今度は被告には光市母子殺人事件で有名な安田弁護士がついた。私は安田弁護士の光市母子殺人事件での弁護方法には反対である。
「甘えを受け入れて欲しいと抱きついたことが犯罪の発端で、死亡後姦淫したのは自分を母の胎内に戻す願望の実現だから、殺人や強姦にはあたらない」。「死んだ子を押入れに隠したのはドラえもんが何とかしてくれると思ったから」と被告人は弁解している。
しかしこんな弁解を裁判所が信用するはずがない。こんな弁解をすれば反省が足りないと裁判官は判断し、被告人にはきわめて不利である。
私なら被告人がこんな弁解をしたなら、こんな弁解は裁判所には通用しない。通用しないだけではなく、あなたに不利になると説得する。
普通、被告人も依頼者も私は本人のために説得していることを理解しているので私に従う。
従わない人はいないが仮にいたのなら、弁護方針が違うわけであるから、私はその弁護を辞任する。
普通の民事裁判で田舎では異義などいわない。安田弁護士が「異議」というので私も異議を言った。激しい闘いになった。
傍聴者で満席の法廷である。1回ごとの法廷で勝たなければならない。40年も弁護士をしていると法廷を楽しむことができるようになる。異議を出されても無視して質問を続ける。
私「法中らが寺をつくることは可能ですか」
安田弁護士「誤導だと思うんですけど、現物のA案を見ていただいたら、非法人教会の設立については、その後、責任を持って法人の設立の方に努力するといったことが出てるんです。ですから、非法人教会だけじゃないんです」。
私「わかっていますって。それで、私の質問は、法中らが寺をつくることは可能ですかという質問です」。
平成22年12月21日、私達はまたもや勝訴した。6回目の勝利である。