● 17年11月21日 ひょうきん弁護士
ひょうきん弁護士2 №203 八幡市民会館使用拒否事件 医師を待機させて糾弾
「『つぎつぎとたたみかけて尋問式に追及し』とありますが、事実ですか」。
「はい、これはその前段で、高校で発行いたしておりました雑誌の中に部落差別そのものの表現内容があったことが出発点になっておりますので、その背景について、次々に質問があっておったというように記憶しております」。
「動員者も約400名ぐらいでしたか」
「ちょっと人数までは記憶しておりませんが、おそらくそれくらいはあったんじゃないで しようか」
「『おいこら』『おまえ』など、野次にバ声をあびせて威赫しましたとあるのは、事実ですか」
「先程申し上げましたように、部落差別の問題というのは、同和地区の人たちの、やっぱり人権というか命にかかわる間題ですから、やっぱりやりとりの中では、かなりきびしいやりとりがあったというのは、事実ですが『おいこら』『おまえ』というのがあったかどうかということは、そこまではきちんと記憶はありません」
「『2日2晩の糾弾の中で、おそれと疲労で精神もうろうとなる教師、血圧が高進する教師などが10数人うまれ、医師の手当をうけました』とありますが、事実ですか」
「何人かは、医師の手当を受けたと思います」
「『重大なのは、市当局が、まえもって市立病院の医師、看護婦を市役所地下室に待機させていた事実です』とありますが、こういう事実もありますか」
「はい、これは非常に多くの人が集まりますので、特に冬ですから風邪をひいたり、あるいは、高齢者もおりますので血圧があがると、そういった事態も考えられますので、予防的に医師を配置、待機させるという措置はとっております」
「そうすると、このビラに書かれてる内容は、事実ではないですか」
「いや、脅しとか、糾弾の意味合いは、決してそういうものではなくて、糾弾を通して、差別というものの認識をきちっとしていただいて差別を発生する筋道を、あるいはこれをなくしていく筋道をお互いが学習していくというのが、糾弾の本質的な意味合いでありますし、そういう内容であったというように、私は受けとめております」