この山は、公園があったりしてウォーキングコースになっていますが、猫が全部で８０匹くらいいて、ボランティアの方が５０匹くらいまでＴＮＲ（捕獲して不妊去勢手術をして元に戻すこと）を進めているのだそう。それでも、交通事故で死んでしまったり、子猫はカラスに獲られたりして死んでしまう子もよくいるそう。
ミルクちゃんは白くて目立ってカラスに狙われやすいし、まだ小さくてお母さん探してずっと泣いてるし、これからの寒さをこんな小さな身体で乗り切れるか不安だし、なにより、こんなに可愛いなら里親さん見つかるはず！こんなところで捨て猫になるのはもったいない！と思って、捕獲に踏み切りました。
生まれてまだ２か月の赤ちゃん。こんな小さな身体で、急に山の中に捨てられて、大きなカラスが何匹も飛んでて、夜は真っ暗で寒くて。

　とにかくずっと大声で泣き続けてたみたいで、声がガラガラ。
２週間も。こんなに小さな身体で本当によく頑張りました。
白い毛が茶色くなってるのと、身体がプンとどぶみたいに臭いのは、頑張った勲章です。
この地域は、猫が沢山いるというのを良いことに、今回のように新たに猫が捨てられることが後を絶たないそう。そのせいで、TNRを進めても進めても、また、新たな猫が発生してしまっていたちごっこ。
未だに、避妊去勢手術をせずに飼っていて、子猫が生まれるたびにこうやって捨てる人がいるようだけど。

動物の遺棄は、立派な犯罪で、１年以下の懲役
　　　　又は１００万円以下の罰金に処せられます。

　捨てられた後にこの子たちがどんなに辛い思いをするか。挙句、お腹を空かせたり、カラスに獲られたり、酷い最期を迎える子も沢山います。
そして、この地域のように、コツコツTNR活動に励んでいる方々の努力を台無しにしてしまいます。
動物の遺棄をする人には、自分の行いの結果や影響を、深く考えてほしい。

　ミルクを家に連れて帰ると、本当にお母さんが恋しいようで、ずっと大声で鳴きっぱなし。先住猫をお母さんだと思って鳴きながら追いかけまわして、シャー！って怒られて。
やっと寝たかと思っても、ふと目覚めて突然寂しくなるみたいで、大声で鳴きだして止まらなくなって。抱っこしてずっと撫でてあげてたらゴロゴロ言って落ち着いて大人しくなって。やっと、そおっと置いたら、すぐまた大声で鳴きだして、の繰り返し。
まだまだ本当に赤ちゃんです。
また捨てられて独りぼっちになるんじゃないかって、不安なのかな。