● 14年11月01日 ひょうきん弁護士
ひょうきん弁護士2 №98 大石豊後高田市議公職選挙法違反事件⑩
大分県警捜査二課長の尋問
次に私は平成15年11月9日施行の中津市長選について尋問した。
「これはどんな事件かお分かりでしょう」
「・・・ いやこれも分かりません」
(※私はウソだといって次の質問に入ったが不規則発言なので調書では省略された。しかしウソだと発言することは証人に圧力をかける効果はある)
「この事件は、中津市長に当選された方の奥さんが戸別訪問された事案でしょう」
「あぁ分かりました。これは統一地方選じゃないですね」
「はいそうです。だから、これはもう絶対御存知ですよね」。
「ええ、そういうヒントを与えてくれれば思い出します」。
(傍聴席から笑い)
「それでこれは捜査の端緒は何ですか」
「端緒は捜査上の秘密でございますんで」(こんな回答は無視して質問を続ける)
「通報ですか、現認ですか」
「通報です」(思わず答えた)
「それで、どのような捜査をなさいましたか」
「中津署に捜査を下命して、全部通報があったところを当たりました。そしたら当たりましたけども、立件するだけの証拠が集まらなかったということです」
「何軒だったんですか」
「軒数については、今後の捜査に影響いたしますので捜査上の秘密で申し上げるわけにはいきません」
「被疑者は現中津市長の奥さんですね」
「いえそれも含めまして、そこは捜査上の秘密でございます」
「分かっていますから」
「いや分かっておっても。答えられません」
「被疑者がどういう人か御存じですね」
「知っております」
「現中津市長の奥さんですね」
「お答えできません」
「被疑者を任意で呼んで供述させれば、全部正直に供述されたとは思いませんか」
「それは分かりません」