● 16年06月02日 労働法コラム

労働法コラム 第26回 「就活サギが横行! 注意」



東 敦子 弁護士

378808今年度の就職活動がうまくいかなかった人も、来年度、就職活動を始める人も、求人情報に余念のない季節がやってきました。

就活浪人した大学5年生のAさんは、毎日のように親から「就活はどうだったか?」と聞かれ、焦り気味。そんなとき友人に誘われて、ホテルのロビーへ。ブランドスーツの紳士から「この町で極秘に○○会社の支店を立ち上げることになった。協力してほしい。まずはアルバイトでいいが、よかったら一緒にがんばってみないか」と夢のような話。

紳士は「まずは経済的信用を高めることが必要だ。クレジットカードで借り入れをしなさい。返済は私がするから、信用が高まる。」などと言葉巧みにカードを作らせ、数か月後残ったのは多額の借金。以前は、新聞広告や折り込みチラシの求人が主流でしたが、今やインターネットで登録し、情報を収集する時代です。スマートフォンがあれば、どこからでもチェックも出来て便利ですが、思わぬ落とし穴も。

ネットの画面に出てくる指示に従って、カード情報を入力したら、結果的に高額の教材を購入させられた、セミナー受講料を支払わされたがセミナーはなかったなど「就活詐欺」が横行しています。

今回は労働問題というよりは消費者問題になってしまいましたが、周囲に就活で悩んでいる人がいたら、こんな詐欺があることも情報提供してください。


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