● 12年09月30日 ひょうきん弁護士
ひょうきん弁護士2 №24 北九州市長候補 松本洋一の誕生 2
私「いえ、めっそうもない。ただ松本先生では北九州の学者・文化人の会がいろいろ云うんじゃないかなあと思って。先生は社会党にいつも譲歩しようとするから、学者・文化人の会では人気がないんです。松本日和見主義って学文の会では有名です」
松本「そんなことを言うのは藤原正義(元北九州大学教授)やろ。俺が日和見主義なら、向こうは教条主義よ。俺はあれの教条主義にはついていけんとよ。お前やろが、藤原の尻馬に乗って松本は日和見主義と言って回りよるのは」
私「まあ、まあ、押えて押えて。先生、先生も北九州市長選挙に立候補するんなら、本の一冊も書かんとね。文化人として認められませんよ。僕だってちゃんと『谷市政は間違っている』という本を出版したんやもんね」
松本「あれが本か?あれは同和裁判の判決文をコピーしただけやないか。著作権は裁判所にあるぞ」
私「そんな事はありません。私が判決をどうして勝ち取ったのか、ちょこちょこと書いているでしょう。あれが傑作で、この前自由法曹団の大会では司会の上条貞夫弁護士が、これこそ自由法曹団の魂だと紹介してくれて、会場で飛ぶように売れたんですよ」
松本「そりゃ上条ってやつがどうかしとる。(突然声色が変わって)ところで、チーちゃん、本を出版するにはどうしたらいいんか」
私「そんなものは簡単ですよ。書きさえすれば、我々には小銭はありますから、印刷屋に金を払えば本はできます。まあ、出版することに意義があるわけですから、売れるかどうか気にすることはないでしょう」
数か月後、松本先生は『爆発のあと』を出版した。私は松本先生が市長選に出馬する決意を固めたことを確信し、ニタリと笑った。