● 12年02月10日 ひょうきん弁護士
ひょうきん弁護士2 №02 部会長披露パーティ(2)
パーティの恒例の式辞によるとまず私が十分間所信表明をし、裁判所支部長、検察庁支部長、北九州市長の順に五分づつ祝辞が続く。
私は部会役員会で云った。
「そもそも宴式で主催者が十分も挨拶をするのはおかしい。五分でいいではないか。順番もおかしい。北九州市長は北九州市の代表なのだから、一番にするべきで、私は来賓の挨拶の後でいい」。
しかし恒例なのだからと押し切られた。
私は所信表明を文章にして当日、出席者に配布することにした。当日は三分あいさつをして、「後は書面のとおり陳述します」で終了した。
これは業界用語で、本来裁判では訴状や答弁書は読むことになっているが、そんなことをしていたのでは時間がかかるので「書面のとおり陳述します」と云って終わることになっている。
末吉市長のあいさつは面白かった。
「部会長就任、誠におめでとうございます。実は私はこのパーティには来たくなかった。私はこれまで市長選を三回闘いましたが、相手の候補者はいつも北九州部会の弁護士さんでした。今回も別の用件が入っていたので欠席の返事をしたところ、兒嶋かよ子弁護士が何があっても出席するように要請にこられ、私は女性に弱いので出席することにしました」。
宴会が始まると末吉市長は一番前に立ってあいさつを聞いていた三浦久氏と握手をした。三浦久氏は北九州第一法律事務所出身の弁護士が初めて部会長に就任したのを喜んで一番前に立って聞いていた。
末吉市長は三浦氏が私のボスであることをよく知っていて、自分から三浦久氏に握手を求めたのである。市長のこんなところには感心する。
小倉タイムス より転載