ひょうきん弁護士2 №77 弱小辺境事務所 ドーム観戦②

野球本番

入場をするときに野球のグッズを配られ、テレビと同じように福岡ソフトバンクホークスを応援する。笛や太鼓でうるさい。既にビールで出来上がった中村博則弁護士がハイテンションで何かしゃべっている。

 四番の松中が打席に立つと、誰かが「そもそもソフトバンクが優勝できないのは4番の松中が四番の仕事をしていないからだ」

「魁皇と同じでいざという時には役に立たない」

「ノミの心臓だ]

「今度もどうせ三振よ」と悪口を言っている。

その声が聞こえたのか、松中は久しぶりにヒットを打った。そして久しぶりにソフトバンクが勝った。勝ったことは覚えているが、何対何で勝ったのか、野球を見た人に聞くが誰も覚えていない。

とにかく久しぶりにソフトバンクが勝ったので、その日の宴会は盛り上がった。

宴席

私は宴席のとき、今日こそ「目立たぬように、はしゃがぬようにしよう」と思う。けれども酒が入るとオレが盛り上げないと思って立ち上がる。家に帰って酔いがさめると「あーあ、何て馬鹿な事をしたのか」と後悔ばかりだ。

弱小辺境事務所の宴席は終わりになった。私はまだ終わりたくはなかった。私の十八番の「大利根無情」か、「刃傷松の廊下」を歌おうと立ち上がった。

私が「そろそろお開きです」という司会を押しのけてマイクを取ると、私に期待してやんやの喝采を浴びた。私は「それでは弱小辺境事務所と皆さんの益々の発展を祈念して万歳三唱を致します。ご起立をお願いします」と言って万歳三唱をした。

シーホークのホテルの部屋に帰って酔いがさめると「あーあ、またやってしまったけど歌わなかっただけヨシとしよう」と眠った。

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