ひょうきん弁護士2 №188 同和保育所事件⑥ 田中さんの訴え Ⅰ
全国部落解放運動連合会の集会での田中さんの訴えは参加者の感動をよんだ。 「昨年4月2日、紫町市民館保育所の入所式で樹、真理子の入所を拒否されました。樹にとっては2年間通った目の前にある保育所です。その日、『どうして、どう […]
全国部落解放運動連合会の集会での田中さんの訴えは参加者の感動をよんだ。 「昨年4月2日、紫町市民館保育所の入所式で樹、真理子の入所を拒否されました。樹にとっては2年間通った目の前にある保育所です。その日、『どうして、どう […]
昭和53年3月、再び保育所入所の時期になった。北九州市は、「樹ちやん、真理子ちゃんを白銀保育所ではどうか」と打診してきた。 私達は皆で協議をした上、「白銀保育所へ措置されたら子供を行かせる。ただし、白銀保育所への入所措置 […]
私達はやむなく6月9日、福岡地裁へ入所措置解除処分の取消訴訟を提訴した。この訴訟にも12月23日勝訴した。その判決は次のように北九州市の入所措置解除処分を厳しく批判している。 「児童福祉の本旨と前認定にかかる北九州市にお […]
私たちは本庁玄関ロビーで座り込みを始めた。 ある日、解放同盟を名乗る男がきて「樹ちゃんの件は俺もおかしいと思う、だけどこの後に書いてある解同小倉地協というのはおかしい、みんながやったわけではない。解同小倉地協一部幹部に書 […]
昭和52年5月19日、福岡地方裁判所で右執行停止が認められ、北九州市は敗訴した。右決定の中で裁判所は次のように述べている。 「なお被申請人は本件処分の効力が停止されると本件児童を保育すべき保育所が存在しないこととなり、却 […]
昭和52年3月のある日、北九州第一法律事務所に2人の婦人が訪ねて来られた。田中樹(いつき)ちゃん(4歳)と真里子ちゃんのお母さんの田中かよ子さんと友人である。 相談の内容は次のとおりである。「田中さんは長男樹ちゃん(昭和 […]
高木健康弁護士「理由を言ってください。もっと具体的に、どうして出来なくなるんですか」。 小林実教育長「現実問題として行政が責任をもって仕事が出来なくなるということでございます」。 高木弁譲士「市はその批判に惑わされるとい […]
集会、表現の自由は最大限に保障されなければならない。その制限は他の基本的人権を直接侵害し、且つそのおそれが明日な場合に限定されるというのが判例多数説である。従って共産党の演説会がそうであることを北九州市は立証しなければな […]
集会、表現の自由は最大限に保障されなければならない。その制限は他の基本的人権を直接侵害し、且つそのおそれが明日な場合に限定されるというのが判例多数説である。従って共産党の演説会がそうであることを北九州市は立証しなければな […]
「橋のない川」の上映は大成功であった。「橋のない川」の上映をめぐる福岡地裁の判決、福岡高裁の判決はマスコミが大きく取り上げ、宣伝効果バツグンだったので映写当日は満員であった。 私達は部落解放同盟が映画の妨害にやってくると […]