ひょうきん弁護士2 №111 第一章 こんちゃんと僕 僕が結婚したわけ

僕は生来のの怠け者です。司法試験の勉強をしながら、つれづれなるままに考えました。

どうしたらいいか。これは髪結いの亭主になるに限る。そこで僕は司法試験にパスしたA嬢に言い寄りました。しかし合格して有頂天になってるいる彼女が僕にいい返事をするわけがありません。そこでまた考えました。

「合格した女が僕に応じる訳がない」

今度は試験勉強中にM嬢に結婚の申込をした。これもものの見事に振られました。

だから僕が直接司法試験の指導をしていたこんちゃんを口説いた次第です。

『これで彼女が試験に合格して弁護士になれば、僕は働かなくてもすむ』というわけだったのです。

ところが僕と結婚したこんちゃんはちっとも試験勉強をしなくなりました。とうとう僕はこんちゃんに「どうして勉強しないの」と尋ねました。

「どうして勉強しなくちゃならないの」

「だって、せっかく勉強していたのに、今やめたら無駄になるじゃないの」

「私、合格する気ないもの」

「どうして、せっかく九大の法学部に入学して弁護士を目指していたのに」

「あなた少しおかしいんじゃないの」

「どうして」

「私が法学部に入学したのは、文学部は女子学生がいっぱいいて、私のようなブスはもてるわけがない。法学部に入ったのは女が少ないから。司法試験の勉強をしていたのは、あなたのように合格した人が引っ掛かるかもと思ったからよ。せっかく結婚したのに、今さら勉強なんかできませんよ」

「そんな!、だいたいあなたは受験生のときは、僕が右向けと言えば、右、左向けと言えば左を向くような素直な女の子だったのに」

「あ、あれ、あれは猫かぶっていただけよ。だまされたあなたがバカで、あなたは私の思ったとおりの男でした。だまされたあなたが悪いのよ。ぐずぐず言わんで早く仕事に行かんネ」

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