ひょうきん弁護士2 №191 若松高校奨学金事件 ① 全解連波打支部の結成
若松区稲国地区に部落解放同盟(以下解同と略称)が結成されていたが、波打地区には解同は結成されていなかった。昭和38年頃、波打地区にも部落解放同盟(略称・解同)結成したらどうだという話があったが、その当時は地区の人々の間で […]
若松区稲国地区に部落解放同盟(以下解同と略称)が結成されていたが、波打地区には解同は結成されていなかった。昭和38年頃、波打地区にも部落解放同盟(略称・解同)結成したらどうだという話があったが、その当時は地区の人々の間で […]
田中かよ子さんは今問題の木村政男解同書記長のいとこである。田中さんが頭を下げればいつでも紫町市民館保育所にもどれる。木村書記長はかよ子さんが解同の確認印をもらいに行くのを待っている。それを自分の意志でいかない。それが真の […]
判決は裁判官が書く。従ってその裁判官の心を捕えない限り裁判には勝てない。そしてその裁判官は石川達三の「青春の蹉跌」にあるように競争の社会を勝ち抜き、エリートとして教育を受けてきた人達である。 私達はその裁判官の心を動かし […]
「『朝の体操の音楽が流れると、お母さん一緒にしよう』と云い、無邪気な樹の横顔を見てはかわいそうで陰で泣いたこともたびたびでした。私も樹も買物以外は外へ出ませんでした。雨が降ると『樹ちゃんの名札、どこかへ流れたかなあ』。い […]
全国部落解放運動連合会の集会での田中さんの訴えは参加者の感動をよんだ。 「昨年4月2日、紫町市民館保育所の入所式で樹、真理子の入所を拒否されました。樹にとっては2年間通った目の前にある保育所です。その日、『どうして、どう […]
昭和53年3月、再び保育所入所の時期になった。北九州市は、「樹ちやん、真理子ちゃんを白銀保育所ではどうか」と打診してきた。 私達は皆で協議をした上、「白銀保育所へ措置されたら子供を行かせる。ただし、白銀保育所への入所措置 […]
私達はやむなく6月9日、福岡地裁へ入所措置解除処分の取消訴訟を提訴した。この訴訟にも12月23日勝訴した。その判決は次のように北九州市の入所措置解除処分を厳しく批判している。 「児童福祉の本旨と前認定にかかる北九州市にお […]
私たちは本庁玄関ロビーで座り込みを始めた。 ある日、解放同盟を名乗る男がきて「樹ちゃんの件は俺もおかしいと思う、だけどこの後に書いてある解同小倉地協というのはおかしい、みんながやったわけではない。解同小倉地協一部幹部に書 […]
昭和52年5月19日、福岡地方裁判所で右執行停止が認められ、北九州市は敗訴した。右決定の中で裁判所は次のように述べている。 「なお被申請人は本件処分の効力が停止されると本件児童を保育すべき保育所が存在しないこととなり、却 […]
昭和52年3月のある日、北九州第一法律事務所に2人の婦人が訪ねて来られた。田中樹(いつき)ちゃん(4歳)と真里子ちゃんのお母さんの田中かよ子さんと友人である。 相談の内容は次のとおりである。「田中さんは長男樹ちゃん(昭和 […]